「君と宇宙を歩くために」の感想

漫画「君と宇宙を歩くために」作者・泥ノ田犬彦

の感想です。

 

コミックDAYSのリンク↓

https://comic-days.com/episode/4856001361225662498

 

ネタバレあるかも注意。

 

現時点ではまだ2話までしか更新されてないが、めっちゃいい。1話読み切りでも満足感すごい。

 

作品名もめっちゃいい。正直なところ作品名を見ただけではあまり読む気にならなかったが(自分が宇宙にあまり興味がない)、1話読んだらもうこれしかないなと。最適解としか思えない。

ロマンティックな雰囲気があるのもいい。自分たちが生きていく世界を宇宙に例えるって素敵やん。

 

最近まで「闇金ウシジマくん」を読んでいたせいか、それと比較して救われた気持ちになった。

 

「君と宇宙を歩くために」の小林くんは、宇野くんと出会ってなかったらいずれウシジマくんにお金を借りる未来を生きていただろうと思える。

 

いや、宇野くんとの出会いだけでは結局カウカウファイナンスに行ってしまう気がする。小林くんのお母さんがパチンコやってそうな描写があったし、そのうちお母さんからせびられて闇金で借りてしまうのでは。バイト先の大人が小林くんと向き合う姿勢をとっているから、小林くんはカウカウファイナンスに行かずに踏みとどまれるのでは。踏みとどまってくれ。

 

ウシジマくんの漫画なら、小林くんが勇気をだして「レジ間違っててすみませんでした!!」って謝っても「あー、いーよもう頼まないから」みたく軽く流され、その後仕事を振られることもなく、使い捨てのバイトやのにはよ辞めへんかなと圧をかけられ、空気のように辞めていき、自尊心ズタボロで自信も無くなって、自分以外の他人を憎んで、性格がひねくれてしまう小林くんになるだろう。

 

そう思うと、小林くんの素直さが眩しく、小林くんを受け止めて見守るだけの余裕があるバイト先の山田さんが尊く、小林くんに向き合い自分の意見を伝えるバイト先の茶髪の人がありがたい。バイト先のセンター分けの人も、ちょっと余裕なさそうだが結果悪い人ではないようなのでまあよかった。

 

余裕のある大人になりたいね。

 

以上。